健康・栄養 | いぬ | May 1, 2018

肥満犬における7つの危険

Petcurean
お名前: Petcurean

肥満は、米国の犬にとって非常に深刻な健康への危険因子になってきています。
2016年に実施された米国のペット肥満予防協会の調査によると、なんと犬と猫の50%が肥満であるという報告があります。
たくさん食事を与え過ぎたり、カロリーの高いオヤツをあげ過ぎていたり十分な運動をしていないことなどが、肥満の主要因となっています。

犬たちのお腹がちょっとでていることや体重がちょっとオーバーしていることは、大したことではないと思ってしまいますよね。
ですが、余分な体脂肪は、人間と同じく、犬にも重大な健康上の問題を引き起こすことがあります。
彼らは、食べ過ぎや運動不足ですぐ太ってしまうのです。

特に小型犬は、大型犬に比べてエネルギー要求量が少ないため、ほんのわずかなカロリー過剰がすぐに肥満の原因になってしまいます。
また、短頭種(パグ・フレンチブルドッグなど)では、体に余分なお肉がついていることで、呼吸器や心臓の病気を発症する可能性があります。

もしかしたら、インターネットで見られるぽっちゃりした可愛らしい犬の画像が、ペットの肥満問題をより拡大させているかもしれません。
Instagramや他のSNSで「いいね!」を集める人気の犬たちは太り過ぎの子が多いのです。
ぽっちゃり犬は確かにとても可愛いのですよね!
でも、私たち飼い主は、そのぽっちゃりが愛するペットの健康寿命を短くしてしまうかもしれないこと、重大な健康問題を引き起こすかもしれないこと、をしっかり認識しなくてはいけません。

さあ、ご飯のあげ過ぎ、オヤツのあげ過ぎを見直す時です! もし今のままを続けてしまったら、愛犬に次のような問題が起きるかもしれません!
過去の研究事例や獣医師の報告のうち、肥満が深刻な危険因子となる状況をまとめました。

呼吸器系の問題

過剰な体重の犬は、息切れや睡眠時無呼吸のような呼吸障害を発症する危険性が高いです。
胸部の余分な脂肪は犬の肺が拡張するのを妨げる可能性があります。
つまり、呼吸ができず、必要な酸素を得られないかもしれません。
これは、犬が歩いたり走ったりすることを難しくする喘鳴やその他の問題と同様に、睡眠の問題を引き起こす可能性があります。

高血圧

高血圧は肥満犬にとって致命的なことがあります。
心臓は肥満犬では体全体に酸素を豊富に含む血液を届けるためにより働く必要があります。
それにより、うっ血性心不全につながる可能性があり、この状態は治療をしないと致死的な状況になります。

糖尿病

糖尿病は犬にとって大きな問題となっています。
多くの専門家は、肥満である犬の数が大幅に増加していることは、糖尿病の犬が増加していることと関連しているといいます。
人間と同じように、肥満であることは、犬が糖尿病を発症する可能性を実質的に高めます。

肝疾患

体のすべての臓器やシステムは肥満により働くのが難しくなります。
脂肪肝になってしまうと、犬の肝臓が体を浄化し、毒素を取り除くことを難しくします。
肝臓が正常に機能していない場合、結果としていくつかの健康上の問題を引き起こします。
治療が難しく、死につながる可能性があるものもあります。

変形性関節症

肥満の犬には共通の問題があります。
関節炎は、特に太った小型犬で痛みを起こし、問題になることが多いです。
関節がはれ、痛みを起こし、定期的な散歩でさえ不快感、痛みを起こすことがあります。
サプリメントは関節炎の痛みを最小限にするのと、関節の炎症を取り除くのに役立ちます。
しかし、関節炎の痛みを軽減し、発症を防ぐ根本的な方法は犬の体重を減らすことです。

免疫機能の低下

肥満犬はウィルスや細菌への抵抗性が弱く、回復も遅いです。
免疫系がうまく作動しないためです。
これらは深刻なものはそんなに多くはありませんが、時間の経過とともに免疫系にさらなるダメージを与える可能性があります。
しばし処方薬が必要になることもあり、治療が高額になることもあります。

癌になるリスクの増加

おそらく、犬の肥満によって引き起こされる可能性のある最も重大な健康問題のひとつは癌です。
肥満であれば、特定の癌を発症する可能性が高くなります。
もともと腫瘍や嚢胞が発生しやすいレトリバーのような品種では、肥満になるとその腫瘍が悪性になる可能性が高くなります。

犬たちのダイエットのために何ができるでしょうか?

このような重篤な健康問題は、肥満が問題となる症状の一部でしかありません。このような症状は肥満度が重度な犬ほど発生する可能性が高いですが、軽度の肥満であってもリスクはあります。
ほんの一例にはなりますが、スタミナ不足、暑さに耐えられなくなる、外科的な合併症(関節炎、それに伴う痛み等)などの症状が出てくることがあります。

では、私たちは飼い主として何ができるでしょうか?
一番の方法は、その子にとって適切な、きちんと体調や目的に合った高品質の食事を与えることです。
肥満の原因は、ほとんどが単純な「あげ過ぎ」なので食事のコントロールが大事です。
まずはかかりつけの獣医師の先生などに愛犬のベスト体重と正しいプロポーション(体型)がどうあるべきか確認してみましょう。
このとき、体型を知る目安としてボディスコアチャート(ボディコンディションスコア BCS)も役立ちます。
正しいプロポーションが分かったら、いよいよダイエットのスタート! 
健康に長生きしてもらうため、楽しいオヤツの時間をちょっと我慢して(飼い主さんの我慢が大事です!)、お散歩や運動も加えながら正しい体重を目指しましょう!